綿毛布は重い?重い毛布のメリットとデメリット

昨今は昔に比べて布団全般軽くなってきたと思いませんか?
羽毛布団に代表されるように、毛布や掛け布団も軽いものが好まれています。

軽い毛布は寝ているときも体を圧迫せず、就寝時の寝返りをスムーズにするというメリットがあります。
綿毛布の重さはどうかといえば、アクリルやポリエステルの毛布に比べると重いものが多いといえます。

アクリルやポリエステルの毛布やマイクロファイバーの毛布は薄くて軽いですし、持ち運びもしやすく、しっかりと保温してくれて暖かいものも多いですね。
一方で綿毛布は吸湿性があるので、水や湿気を吸えばどんどんと重くなります。

汗をかいても素早く吸湿してくれるので蒸れ感がなく、さらっとして快適で、柔らかい肌ざわりが魅力ではありますが、重さという点ではやや劣りますね。
しかしながら綿毛布だから一概に重いというわけでもなく、どのくらいの量の糸を使用しているか、織り方をどうしているかなどによっても重さは変わってきます。

ですので綿毛布が全て重いともいえないでしょう。
綿の毛密度を少なくするだけでも毛布は薄くぺらぺらになるので、軽くなります。

また毛布にはマイヤー毛布とニューマイヤー毛布があり、マイヤー毛布は2枚の毛布を張り合わせて作られていますが、ニューマイヤー毛布は、1枚の生地を両面から起毛させて毛布を作っています。
そのためマイヤー毛布の方が生地を多く使っている分、また生地と生地の間に空気層が生まれる分暖かくなりますが、その分マイヤー毛布は重いといわざるを得ないでしょう。

軽い綿毛布が良ければ薄い、一枚もののニューマイヤー毛布をおすすめしますが、その分保温性も下がります。
暖かい綿毛布が良ければマイヤー毛布がおすすめですが、その分重さは増すでしょう。

軽い毛布がシェアを大きくしている一方で、中には重さがあることを謳った重い毛布なんかも人気があるようです。
軽すぎると落ち着かないと、いまだに重い布団の方が安心感があって好きという人も根強く存在しているからでしょう。

確かに重い毛布を使用することで、包まれているような安心感が生まれ、不安な気持ちが軽減されてリラックスできるという人もいるようです。
赤ちゃんの胸の上に手を置いてあげると安心して眠りにつくことができるのも、ハグをして安心感や幸福感を得られるのも同じ理屈ですね。

ただ重すぎる毛布は体を圧迫させて血流を悪化させてしまいますし、寝ているときの動きを妨げてしまいます。
その結果体の1点に血液がとどまりやすくなり、血液の循環を妨げてしまいます。
血流が悪くなると肩こりや腰痛や冷え性などの症状を悪化させる要因にもなりえます。

また寝返りは血流を促進するだけでなく、レム睡眠とノンレム睡眠のスイッチを円滑にして、睡眠リズムを整える効果があります。
寝返りがスムーズに行われないと、中途覚醒を促して睡眠不足に繋がったり、睡眠の質を低下してしまいますので注意が必要です。

このように重すぎる毛布は、疲労感を溜めることにも繋がりますので、重ければ重いほどいいというわけではないのですね。
ある程度身動きが取れるぐらいの重さの毛布を選ぶと良いでしょう。

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