
綿毛布とタオルケットの違いとは?
綿毛布とタオルケットを一緒だと勘違いしている人がいるようですが、全然違います。
素材自体はどちらも綿を使用しており、綿100であったり、綿とポリエステルなどを混紡していたりします。
なおポリエステル100%でもタオルケットといったりしますが、綿毛布は必ず綿を使用しているという違いはあるでしょう。
どちらも夜寝るときに使う寝具であることに変わりはありません。
ただ綿毛布は毛布である以上、起毛という加工を施してあり、タオルケットよりは保温性は高いです。
またタオルケットは涼しさを重視するため、通気性が良いことがあり、綿毛布よりも毛密度が低いことが多いです。
そもそも綿毛布は繊維を掻いて毛を起こしているため、毛密度が低いとスカスカになってしまうため、ある程度の毛密度が求められるのです。
毛密度が高いほど、空気を通しにくくなり、暖かい空気をため込みやすくなるため、当然暖かくなります。
また綿毛布は起毛しているため、毛足の間にも空気層が生まれ、保温性が高くなります。
洋服でも裏起毛しているものは着ていて暖かいですよね。
これは起毛することで生地自体に厚みが出ることで冷たい空気が通りにくくなりますし、毛足の隙間に暖かい空気が溜まるので暖かいのです。
また綿は天然の吸湿発熱繊維なのですが、起毛することで皮膚との接触面積が大きくなるので、こちらも綿毛布が暖かい要因となります。
ポリエステルを使用しているタオルケットを除き、綿毛布もタオルケットも天然の綿を使用しています。
そのため、どちらも肌当たりがソフトで刺激が少なく、お肌にやさしいという点は一緒でしょう。
ポリエステルやアクリルを使用した毛布は乾燥する、ウールは独特のニオイがしたり、製品によってはチクチクするものもあります。
しかしながら綿毛布は比較的お肌にやさしいので、小さいお子さんやデリケート肌の人にはおすすめできる毛布です。
吸湿性があるので暖かいのにどこかさらっとしていて爽やかさがあるのも魅力の一つでしょう。
一方タオルケットはタオルとケットをくっつけた、いわば造語で実は日本生まれの寝具なのです。
四季があり、季節によって気温や湿度が大きく変わる日本ですから、特に湿気の多い日本の夏を乗り越えるために生み出された、いわばメイドインジャパン寝具なのです。
タオルケットは普段使っているタオルを、体の覆えるようにそのままサイズを大きくしたもの、とイメージすれば分かりやすいでしょう。
タオルの肌ざわりが好きな人には人気があります。
タオルケットにも製法や素材に違いがありますし、密度や厚みを変えることで、保温性や肌ざわりなども変わってきますが、一般的には綿毛布は保温性に優れ、タオルケットは清涼感に優れるという違いがあります。