
羽毛布団は圧縮しても大丈夫?戻らないって本当?
羽毛布団はシーズンを過ぎたら収納するかと思いますが、ボリュームが大きいので場所をとって大変ですよね。
ふっくらしているので圧縮袋で圧縮して保管している人も多いと思います。
しかしながら結論を言ってしまうと羽毛布団は圧縮しない方がいいです。
なぜなら圧縮することで中綿の羽毛がつぶされてしまい、完全には復元しない可能性があるからです。
少しぐらいの圧力であれば羽毛はまた空気を含んでふっくら感がよみがえります。
しかし強い力で長時間圧力をかけると、ダウンボールの核や羽軸が壊れてしまい、ぺちゃんこになってしまうことがあります。
またフェザーの軸が折れたり、生地を突き破ってしまう可能性があるからです。
そうすると嵩高が失われ、ボリュームがなくなったり、生地の穴から羽毛が噴き出してしまったりして羽毛布団の機能性が失われてしまうからです。
こうなってしまうと圧縮袋から出しても元のふかふかの状態には戻りません。
空気をため込むことができなくなるので当然保温力も低下して、使っていても暖かさを感じにくくなるでしょう。
ダウンが噴き出せば埃も舞ってしまいますし、羽毛布団の寿命もどんどん短くなります。
では羽毛布団をどのように収納すれば良いのでしょうか。
羽毛布団は専用の収納ケースがあればそちらに入れて収納するのが一番です。
収納ケースなら圧縮とまではいかないまでもある程度空気を含んだ状態で、コンパクトになりますので保管スペースもだいぶ少なくなります。
また羽毛布団の上に毛布やら枕やら敷き布団やらをおいてしまうと、こちらも羽毛ふとんをつぶす原因になります。
羽毛布団の上にはなるべく重量物を置かず、一番上に収納するようにしましょう。
このように上手に保管すれば羽毛ふとんは長ければ10年ほど、長く使える掛け布団です。
羽毛は呼吸する天然繊維ですので、大切に扱うようにしましょう。