羽毛布団にファブリーズを使っても大丈夫?

羽毛ふとんってなかなか洗えないことが多いですよね。
シーズン終わりにクリーニングに出すことはできますが、5000円近くかかりますし、シーズンの途中で出すと数日間掛け布団がなくなってしまうので大変です。

軽くてふんわり暖かいので気持ちいい掛け布団ですが、お手入れの難しさが玉に傷ですね。
こんなときに役立つのがファブリーズなどの消臭剤、といいたいところですが、羽毛ふとんにファブリーズをかけるのはやめておきましょう。

確かにソファーなどの布生地に吹きかければ手軽に除菌消臭できますから、汚れや臭いが気になるときに使いたくなります。
しかし羽毛ふとんの側地は綺麗になるかもしれませんが、中の羽毛に薬剤が浸透してしまうと、羽毛がダメになってしまう可能性があるからです。

そうなると一時的に臭いが取れても、羽毛の機能性が失われ、天然の抗菌消臭効果が発揮されなくなり、雑菌が繁殖してさらなる臭いの原因になることもあるでしょう。
さて羽毛ふとんが届いて使用する前から臭いが気になるということもありますね。

もちろんこの場合もファブリーズの使用は厳禁です。
羽毛が最初から臭うのは洗浄度が足りていないか、中国産の羽毛である可能性が高いです。

国内洗浄である場合は日本羽毛製品協同組合が洗浄度500ml以上と基準を設けており、洗浄度の分からない海外洗浄の羽毛ふとんより安心でしょう。
日本人は臭いに敏感なせいなのか、海外では洗浄に対する考え方が日本と異なり、あまり洗浄されていないケースもあるのでご注意ください。

日本に輸入された羽毛は国内で再洗浄されていることが多いですが、そうでない場合は臭いかもしれませんね。
なお日本の輸入されている羽毛の90%がアジア、特に中国産であることが多いです。

羽毛が臭いというイメージがあるのは中国産が大量に流通しているからなのかもしれません。
高品質羽毛とされるポーランドやハンガリーなど東欧の羽毛は意外と日本に流通していないのですが、こうした高品質羽毛はニオイもそれほどしないものです。

最近は洗えるタイプの羽毛布団も増えていますから、洗えるのであればファブリーズもする必要ありませんね。
洗えないタイプであっても洗濯機を回す前に水の中で空気をしっかり抜いてあげれば、ネットに入れて洗濯機で回すこともできますので、ファブリーズをするぐらいであれば、洗ってしまうのが一番ですね。

またそもそも汚れるのは側地ですから、布団カバーを掛けて羽毛ふとんを使用することをおすすめします。
布団カバーを掛けていれば、中の羽毛まで汗や汚れが染み込んで羽毛に雑菌が繁殖するリスクも少なくなりますし、汚れたら布団カバーだけ洗えばいいわけなので楽々です。

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