羽毛布団のグレードはラベルでも判断できる

できれば質の高い羽毛布団を使いたいものですが、質の高い羽毛ふとんがどんなものかいまいちわかりにくいですね。
そこで日本羽毛製品協同組合では羽毛布団のグレードが分かりやすいようにゴールドラベルを発行してます。

羽毛の混合率、嵩高性(ダウンパワー)、清浄度、側地の縫製など一定の基準をクリアした羽毛布団にラベルが付与されます。
もちろん全ての羽毛布団がこの試験を受けているわけではありませんから、ついていないからといって低品質な羽毛布団というわけではありませんが、ゴールドラベル付きの羽毛布団であれば安心ですね。

しかも国産の羽毛布団にしか発行されませんから、日本製であるという安心感もあります。
ゴールドラベルの種類としては、高いグレードからプレミアムゴールドラベル、ロイヤルゴールドラベル、エクセルゴールドラベル、ニューゴールドラベルの4つが挙げられます。

プレミアムゴールドラベルはダウンパワー440dp以上、ダウン率が93%、ロイヤルゴールドラベルは400dp以上、ダウン率90%以上の基準をクリアしなければなりません。
さらにどちらも清浄度も1000mm以上クリアしなければなりませんので、この厳格な基準をクリアしているプレミアムゴールドラベルとロイヤルゴールドラベルの羽毛布団は最高品質といって差し支えないでしょう。

ここでいう清浄度とは羽毛を洗浄した水の透明度をいい、1000mm先の目印が見えるまできれいな水でなければならないということです。
清浄度が高い方がきれいに洗浄されていますので、汚れもなく、臭いも少ない羽毛ということになります。

エクセルゴールドラベルは350dp以上、ダウン率80%ですので品質も悪くなく、お値段も手頃かと思いますので、羽毛布団選びには失敗したくないけどいい羽毛ふとんを使いたいという人にはおすすめです。
エクセルゴールドラベルは清浄度500mm以上あれば良いとされています。

最後にニューゴールドラベルは300dp以上、ダウン率50%以上ですが、ダウンパワーもそんなに高くなく、ボリュームもそれほどありません。
さらにダウン率も50%以上80%未満ですから、ニューゴールドラベルに分類される羽毛ふとんは幅も広く、ぴんきりです。

ですのでニューゴールドラベルであるから良い羽毛ふとんとは一概に言えませんので、ラベルのグレードで判断するのは難しいでしょう。
ちなみにダウンパワーとは羽毛の嵩高、ボリューム、ふくらみを表す数値とお考えください。

羽毛1gあたりの体積を数値で表していますが、ダウンパワーが高い方が同じ羽毛量でも膨らみが大きくなるので、ボリュームのある羽毛ふとんになります。
ふっくらしている方が当然空気をたくさん含んでいるので保温力も高い上質な羽毛ふとんということです。

このようにゴールドラベルで羽毛ふとんのグレードをある程度判断することができます。
しかしながら昨今はゴールドラベルのついていない羽毛布団もたくさんありますので、その場合は羽毛の産地、ダウンパワー、ダウン率、メーカーなどから総合的にグレードを判断するしかないでしょう。

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