
羽毛布団が臭い!臭くない羽毛の見分け方
軽くて暖かい羽毛ふとん、日本はまさに羽毛大国、羽毛ふとんを使っている人がほとんどかと思います。
羽毛ふとんのニオイが気にならないという人もいますが、中には臭いので使えないという人もいるでしょう。
どんなに高級な羽毛ふとんでもニオイは多少するものですが、やはり安い羽毛布団ほど臭いケースが多いです。
というのも羽毛の種類や育成環境、育ち具合や洗浄度合いなどが結構異なるからです。
なぜ羽毛が臭うかというと、羽毛は水鳥から採取しており、生き物なので羽毛に油脂が含まれているからです。
人間も皮脂が出るように水鳥も油脂分を分泌しますが、この油脂分がいわゆる獣のニオイというか、動物のニオイでもあるのです。
油脂は洗浄することで除去できますが、除去しすぎるとその分羽毛の機能性が失われるため、洗浄にも限界があり、完全にニオイを取り除くことはできません。
それでも高価な羽毛ふとんはしっかり洗浄を行っているため、それほど臭くないこともあります。
また高価な羽毛ふとんは臭いの少ないグースの羽毛を使っていることも理由の一つとして挙げられます。
一般的にはダックよりもグースの方がニオイが少ないことが多いです。
ただダックであっても生育環境が衛生的で栄養をしっかり取っていたり、ある程度体が大きくなってから採取している場合はニオイも発生しにくいです。
ですから一概にダックはダメというわけでもありませんし、グースでも生育環境が悪いと臭い羽毛になることもあります。
ある程度値段がする羽毛ふとんであれば、良好な生育環境である程度生育した、ふんわりした羽毛を使っており、洗浄もしっかり行っているため、臭くない羽毛ふとんであることは多いです。
過度に高い羽毛ふとんを購入する必要はありませんが、あまりに安い羽毛ふとんには注意してください。
なお羽毛は海外で採取されていることが多いですが、洗浄を日本で行っている場合もポイントが高いです。
というのも日本の羽毛洗浄レベルは高く、世界でもトップレベルと言われているからです。
日本の地下水や湧き水などの天然水は水の分子が細かく、洗浄度に優れています。
そのため過度に洗剤を使う必要がなく、羽毛の機能性を損ないにくいのです。
ですから国内洗浄されている羽毛ふとんを選ぶのも良いでしょう。
それでも多少はにおいが残るでしょうから、どうしても羽毛のニオイが無理だけど羽毛ふとんを使いたいという人は、抗菌防臭加工をしている羽毛を選ぶのもありです。
羽毛ふとんの臭い対策
どうしても臭いが気になる場合は、買ってすぐに収納ケースから出し、陰干して中の空気を入れ替えてあげると良いでしょう。
洗える場合は洗濯をしても効果がありますが、濡れているとにおいやすく、余計に臭くなったと感じる人もいます。
羽毛を覆っている側生地は高密度なので空気の入れ替えにも時間がかかります。
できれば数時間ではなく、風通しの良い場所に2,3日は干して乾燥させることをおすすめします。
天日干しをしても良いですが、紫外線で生地が傷むと羽毛が飛び出す恐れもあるので、1,2時間ほどで済ませ、布団カバーなどをかけて干すようにしましょう。
なお布団を干すのに最適な時間は、日光がある程度当たり、空気の乾燥している、午後9時以降から午後3時くらいまでを目安としてください。