羽毛布団がよれる?よれない布団と直し方

羽毛布団を使っていると中の羽毛がよれることはありませんか?
羽毛が片寄ると羽毛の入ってない部分ができて、生地だけの状態になるので寒いですよね。

とくに端の方が寄れやすいので、襟もとに羽毛がなくて首元や肩口が寒い、足先がスースーして冷えてしまうなんてこともあると思います。
これは一部の羽毛がへたっていることもありますし、湿気を含んでぺちゃんこになっていることもあれば、単純によれているために起こる現象です。

羽毛布団にはキルトといってマス目に縫い目があって、それぞれのマス(小部屋)に羽毛が入っています。
このキルトをすることで羽毛のよれを防いでいるのですが、このマスの中で羽毛が動いてしまうのは仕方ありません。

またひどいときはマスからマスへ羽毛が移動してぺらぺらのマスが出来てしまうこともあります。
ダウン比率が多ければこの羽毛の移動はあまり起きないのですが、ダウン比率が少なくてフェザーが多い羽毛布団やそもそものダウンボールが小さい場合にはこのような現象が良く見られます。

特に安価な羽毛布団にはこのような傾向があるようです。
キルティングの幅を狭くすることで、このような羽毛の移動はある程度減らすことができますが、キルティングを狭くすると羽毛のない部分が多くできてしまうので、保温効率が下がる可能性もあります。

キルティングを狭くする場合は2層式の立体キルトを採用し、上下のキルトの位置をずらすことで羽毛のない部分をなくすという方法もあります。
キルティングの狭い羽毛布団を選ぶ場合は、2層式の立体キルトを採用しているか確認してみても良いでしょう。

なお同じマス内での羽毛のよれであればもみほぐしたりすることである程度直すことは可能ですが、違うマスへ移動してしまっている場合は自力での移動は難しいかもしれません。
その場合は寝具店など、羽毛布団を購入したお店やメーカーなどに問い合わせて増し羽毛をしてもらうこともできます。

増し羽毛とは羽毛の少ないマスに羽毛を吹き込んで羽毛を足してもらうという方法です。
とはいえこの増し羽毛をやっているところは少ないですし、費用もかかりますので現実的ではないです。

羽毛のリフォームをする場合も結構高くつきますから、買い替えた方が良いかもしれません。
また羽毛の片寄りで寒い部分は発生したら、毛布やあったかカバーなどで代用してみても良いでしょう。

どうしても羽毛のよれが発生しやすく、冷気を直接感じやすいのは襟もとです。
昨今の羽毛布団のキルティングも進化しており、襟もとのマスやサイド、足元のマスを細かくして羽毛が片寄りづらくしたり、体に沿うような形状にしたり、中心部分のマスを大きくして羽毛の量を増やすなど、羽毛がよれづらい対策が行われています。

このような羽毛布団を購入すればよれるという心配も少なくなるかもしれません。
また上質なダウンを使い、ダウン比率の多い羽毛布団がいいことは言わずもがなですね。

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